新聞社が運営するサイト

 思い出した、新聞社が運営するサイトだ、その中の記事に書かれていた。遭難した船の船長の名前だ。乗組員だから、新聞社の扱いが別で、わざわざカッコがして有った。『死亡した乗組員、(船長)上田修二』

 間違いないあの時の遭難した船の船長だ……ふと一樹が言った言葉が頭に浮かんでくる。そうか、彼は鮫に食われて死んだのか。そして、助けようとした一樹に取り憑いて日本に返ってきたのだ。
「俺はよ、誓ったんだ。あの時、俺を助けてくれる青年に取り憑いて、絶対日本に帰るって。そして必ずあの大下に仇を取る」

 大下? そうか船長を殺したのは大下か……。
「それは良いが、船長と一樹は別人だ。一樹まで巻き込まないでくれないか」
「あーん、俺は何もしてないぜ。したのは島で殺された女だろ」

 そうか、それで分かった。先日の一樹の不可解な言動。一樹には二人取り憑いていたんだ。
「悪いが今は邪魔をしないでくれよ。俺の目的が終わったら後は好きにするがいいさ」
「邪魔? 誰が邪魔をした」

「お前だよ。俺が休んでいる間に勝手にこの男に自首なんか勧めて。良いか、俺は自首しない。捕まえる事が出来るならして見ろ。ふふっ、何処に俺がやったという証拠が有る。俺の話だけだと逮捕なんか出来ないだろ。そんなもんだよ日本の法律は」

この男が寝ている間は

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